燕市玉川堂の鎚起銅器の技術と と 加茂市渡辺建具店の組子技術 による
和を基調にモダンな新しいデザインをコンセプトに作成。
ホテル小柳オリジナルのまさに匠の技がつまった作品です。
表面の模様は、古びたコンクリート床の模様を木槌で写し取ることで作り出します。
希硫酸に漬け、表面の酸化膜や汚れを磨き落とします。
一部の色は、硫黄と反応させて銅板の表面に黒い膜を作り、それを徐々に磨き落とすことで作り出します。
小社のロゴマークを 押し出し技法で配置します。
今回は大型作品のため、木枠とシートで作ったプールの中で酸化発色を行います。
ふだん酸化発色の作業を行う大鍋。
酸化発色が済んだ銅板。(写真は朱色)
現在酸化発色を行う場所では、戦中から戦後にかけて、大型機械を使った鍛造を行っていました。その天井の光景。
群馬妙義山から切り出した、樹齢500年を越す杉から枠となる三組手の「木取り」を行います。
障子の組手が30度傾いた菱形を組み合わせ、6つの正三角形からなる正確な六角形ができるよう溝加工をしていきます。
溝加工をした杉を菱形を組んでいき、「三組手」を組み立てます。
樹齢300年以上の木曽桧から桜の花弁の部材を「木取り」します。
花弁に使う今回の木曽桧は、木曽の山奥で見つかった50年以上前の伊勢湾台風もしくは室戸台風による倒木を使用しました。
図面を元にして「三組手」に木曽桧で桜の花弁を模した「組子」を組み込んでいきます。